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駒 義和; 田中 康正; 小山 智造
Proceedings of 5th International Conference on Recycling, Conditioning and Disposal (RECOD '98), Vol.1, p.409 - 416, 1998/10
先進的核燃料リサイクルでは、Np、Am及びCmといったマイナーアクチニドと呼ばれる元素を回収し、燃料として利用していく。PUREX法に基づく再処理工程において、これらマイナーアクチニドを回収するためには、回収能力はもとより、設備的な負担が小さくなければならない。NpはPUREX工程において、Pu製品中に回収するが、供給液調整時の操作を変更にとどめるため、設備への影響は小さい。一方、AmとCmの回収は、SETFICS法とAm/Cm分離工程において行うが、前者はPUREX工程の抽出ラフィネートを処理するため、規模はPUREX主工程と同等となる。Am/Cm分離工程では、熱発生と中性子照射が重要である。
木内 清; 矢野 昌也*; 滝沢 真之*; 柴田 諭
Proc. of 5th Int. Nucl. Conf. on Recycling, Conditioning and Disposal (RECOD '98), 3, 8 Pages, 1998/00
湿式再処理機器材料の寿命評価基盤技術開発の研究成果を基に、平成7年度から実施中の六ヶ所再処理施設の耐食安全性実証試験を概観した。当該試験の対象機器には、機器の仕様や耐久性支配因子が大きく異なるステンレス鋼製酸回収蒸発缶と金属ジルコニウム製連続溶解槽の代表的な二つの機器を選定した。過去の東海再処理施設のトラブル経験や実証対象機器が数十年にわたり長期供用されること等に鑑みて、当該試験は、実機規模の小型構造体を用いて長時間硝酸ループ試験を行う小型モックアップ試験を基幹試験として、小型試験片を用いて放射性核種作用を含む耐久性支配因子の詳細評価を行う照射腐食抵抗性評価試験及び計算機シミュレーションにより実証試験の模擬性評価や実証試験結果を寿命予測へ拡張する耐食安全性評価システム整備の3項目から構成され、耐食安全裕度の定量的評価を実施する。
木内 清; 平塚 健二; 遠山 晃*; 井手 久之*
Proc. of 5th Int. Nucl. Conf. on Recycling, Conditioning and Disposal (RECOD '98), 3, 8 Pages, 1998/00
湿式再処理施設の耐食安全裕度の向上や将来の高燃焼度燃料・MOX燃料に対応した再処理プロセスの高度化として、TRUやFPを含む高濃度の硝酸溶液を扱う機器用の耐食材料開発が重要となっている。再処理硝酸中の沸騰伝熱面腐食等の機構解析から、現用ステンレス鋼では過不動態腐食が、ZrやTi合金等の現用リフラクトリー金属材料では表面酸化皮膜の溶解度と再補修速度が、各々重要な耐久性支配因子であることが判明した。当該課題を解決するための材料対策として、前者では電子ビーム溶解-加工処理により無粒界腐食型としたステンレス鋼とCr、W、Siの複合添加により表面皮膜形成能を高めたNi基合金を、後者ではMO型表面皮膜を形成する高耐食性のNb-W合金を各々開発した。当該開発材の製造手法の最適化を図るとともに、実環境模擬の各種試験を実施して耐食性の改善効果を確認した。
小沢 正基; 佐野 雄一; 田中 康正; 鹿倉 栄
Proceedings of 5th International Conference on Recycling, Conditioning and Disposal (RECOD '98), 0 Pages, 1998/00
将来の高度化際処理施設から排出される放射性の無機/有機廃棄物を可能な限り低減化する為、電気化学的手法によるマイルドで安全性に優れた方法を提案する。一つは高レベル廃液(又は溶解液)から有用かつ除染性を妨害する白金族イオンを電解採取する方法、二つ目はCMPO、TBPなどの廃有機物を電解触媒により酸化し炭酸ガス、水、無機リン酸に分解する方法である。電気化学を酸化、還元の二面から適用することで、二次廃棄物の発生しないプロセスが構築できる。
竹内 正行; 永井 崇之; 武田 誠一郎
Proceedings of 5th International Conference on Recycling, Conditioning and Disposal (RECOD '98), p.845 - 851, 1998/00
再処理プラントへ適用する装置材料を選定・評価する場合、特有の厳しい腐食環境について考慮する必要がある。ここでは再処理特有の環境として線に着目し、純硝酸系でオーステナイト系ステンレス鋼の腐食に対する影響を調査した。その結果、線の影響により、溶液の電位は卑側に移行するものの、工学的な使用において問題のない程度ながら、供試材としたR-SUS304ULCの腐食速度はわずかに増大する傾向を示した。この要因については、材料表面への線作用による不働態保持電流の上昇によるものと電気化学的な観点から考察した。
竹内 正行; 永井 崇之; 武田 誠一郎
Proceedings of 5th International Conference on Recycling, Conditioning and Disposal (RECOD '98), p.845 - 851, 1998/00
再処理プラントへ適用する装置材料を選定・評価する場合、特有の厳しい腐食環境について考慮する必要がある。ここでは再処理特有の環境として線に着目し、純硝酸系でオーステナイト系ステンレス鋼の腐食に対する影響を調査した。その結果、線の影響により、溶液の電位は卑側に移行するものの、工学的な使用において問題のない程度ながら、供試材としたR-SUS304ULCの腐食速度はわずかに増大する傾向を示した。この要因については、材料表面への線作用による不働態保持電流の上昇によるものと電気化学的観点から考察した。
佐野 雄一; 小沢 正基; 田中 康正; Kato, A.*
Proceedings of 5th International Conference on Recycling, Conditioning and Disposal (RECOD '98), p.717 - 722, 1998/00
使用済燃料溶解液及び高レベル廃液からのTc及び白金族等有害元素の回収・除去技術開発の一環として、電解還元法による硝酸水溶液及び高レベル廃液からの、Pd,Ru及びRe(Tcの模擬物質)の回収・除去について検討を行った。その結果、硝酸濃度の減少とともに各元素の除去率が上昇すること、系へのPdの添加により2.5N硝酸溶液からRuを99%以上除去できること、種々の還元剤、錯化剤の添加による各元素の除去率への効果等が明らかとなった。また、模擬高レベル廃液を用いた電解還元試験より、模擬高レベル廃液中からRu, Te, Se, Rh, Pd等を回収できることを確認した。
駒 義和; 小山 智造; 田中 康正
Proceedings of 5th International Conference on Recycling, Conditioning and Disposal (RECOD '98), Vol.1, p.409 - 416, 1998/00
PUREX工程を基本とする再処理プロセスにおいてマイナーアクチニド(Np, Am, Cm)を回収するためのフローシート検討した結果を報告する。NpはSoftPUREX工程において、Pu・U混合製品中に回収する。Am及びCmはSETFICS工程において、軽希土を粗分離してPUREX工程の抽出残液から回収する。この溶液製品をTRUEX工程により、希硝酸溶液に転換する。Am/Cm分離はAm(V)炭酸沈澱もしくは陽イオン交換により行うことを仮定して検討した。
上田 吉徳; 五十嵐 幸
Proceedings of 5th International Conference on Recycling, Conditioning and Disposal (RECOD '98), Vol.3, p.798 - 805, 1998/00
多様なPUREX抽出工程モデルを柔軟にシミュレートし、将来のニーズに対応することを目的に計算コードを開発した。現バージョンは、液流動異常が抽出装置内で発生した際の濃度プロファイルを求めることができる。本コードは幾つかの小規模なモデル(それらは抽出装置内の基本事象を各々モデリングしている。)からなり、全体モデルはこれらをコンピュータ画面上で組合せて作成する。この特徴が、評価する事象、プロセス仕様に応じて、フローダイアグラムを書くように各モデルを、流路構成の制限をほとんど受けないで構築することを実現している。コードの概要、各モデルの考え方と数学的基礎、装置モデルの構成方法、評価例について本報は述べる。オーバーフロー現象の評価は、ウラン逆抽出工程では、有機粗出口方向への発生を特に考慮する必要を示している。(以上、上に挙げた2件の外発済ペーパーに記載されている範囲の内容であり、これらを原子力関係